食育
〒112-0001 東京都文京区白山5-36-7
食育
私たちは生きていく栄養をとるために食べ物を口から摂っています。栄養を摂るだけでなく、見た目やおいしく味わって食べるという、こころの豊かさのためにも食べることはとても大切になっています。
そして食べ物を幅広く豊かに食べるためには、歯・口が健康である必要があります。
当院では、お口の健康が全身の健康へとつながると考えており、お口の健康を長きに渡り守っていきたいと思っています。
私どもの願いは子どもの頃から食生活の習慣や口にする食べ物を選ぶ重要性を生活の中で学んで欲しいと思っています。
食べ物を食べるだけでなく、よく噛んで食事の楽しさを知る。味わって食べる。
この食育のねらいこそが、歯科の目指すものと同じなのではないかと考えています。
「まごわやさしい」とは、バランスの良い食事をするために取りたい食材から一文字ずつとり、それぞれ豆(大豆製品)、ごま(ナッツ類)、わかめ(海藻類)、野菜、魚、しいたけ(キノコ類)、いも(いも類)を指し、これらをバランスよく食事に組み込むことで、効果的にたくさんの栄養をとることができるのです。
体に良いものは歯にも良いとされており、こういった食材を幼少期から調理して食べることが良いとされています。
歯でものを咬むことは、お子様の成長にとってとても重要です。近年食生活の変化によってやわらかい食べ物が増え、食事の際の「咬む回数」が減ってきている傾向にあります。それが原因で顎の骨が細くなり、咬む力が弱まったことで唾液の分泌量が減り、虫歯になるリスク高まっています。
乳歯は、生後8ヶ月頃に生えはじめ、食べ物を咬むことができるようになります。また、乳歯で物を咬むことによって「自分で食べる力」を身に付ける役割があり、お子様の発育にとって重要な働きを担っています。
生えたばかりの乳歯は、やわらかく歯質も弱いため虫歯になりやすいので、大人による仕上げ磨きや歯科医院での定期検診を心がけましょう。
乳歯は、歯のもとになる芽(歯胚)ができそこにカルシウムやリンなどの無機質が沈着し、硬く成熟し(石灰化)、生える準備をはじめます。乳歯の歯胚は、妊娠7週目からでき始め、妊娠4ヶ月頃から石灰化が始まります。生まれるまでに乳歯が生える準備はできています。永久歯の歯胚は妊娠4~5ヶ月頃からでき始め、生まれる頃から石灰化が始まります。
丈夫な歯をつくるためにはカルシウムやリン、タンパク質、ビタミンA・C・Dなどの栄養素を含む食品をバランス良くとることが大切です。
お母さんの栄養は、お母さん自身の健康を保つと同時に赤ちゃんの歯の正しい発育を促すためのものです。
妊娠したら、大切なお子様とご自身の歯と口の健康を守るためにも受診をしましょう。
当院では、歯科食育士有資格のスタッフがおり、乳幼児期や学童期など各年代に合わせた食育や疾患をお持ちの方の食育支援、また、患者様個人に合わせた栄養相談を行っております。
「虫歯になりにくいおやつを詳しく知りたい」「生まれてくる子どものために母子感染の予防について聞きたい」など、イベントや教室などを通じて、たくさんの方に食育活動を知っていただけたらと思っています。
食育のお話に興味がありましたら、お気軽にスタッフまでお声がけをお願いします。